MOS-FETの死亡判定方法その1
このページではMOS-FETがゲート破壊により壊れてしまっている場合の簡単な判定方法なんぞを
紹介してみようかと思います。
MOS-FETは何気にゲート破壊しやすく、机の上に一週間置いておいただけで
ぶっ壊れて使えなくなったりする物も有りますので、
この確認方法は知っていて損は無いかと思われます。
では始めます。
まず、こんなものを用意します。

テスター(抵抗測定機能が付いたもの)
生死判定をしたいMOS-FET
次に以下の事をゴニョゴニョしていきます。
説明のためにまずは生きている方のFETから行きますか。
① ゲート端子に赤線、ソース端子に黒線を付ける。

② ドレイン端子に赤線、ソース端子に黒線を当て、抵抗値を測る。

※このときの抵抗値を覚えておいて下さい。
③ ゲート端子に触れる。

※自身が帯電していない事を確認してから触れてください。
④ もう一度ドレイン端子に赤線、ソース端子に黒線を当て、抵抗値を測る。

※この時、前に抵抗を測った時より抵抗値が格段に上がっていたら
そのFETは生きています。大切に使ってやって下さい。
ね?簡単でしょ?
因みに原理は以下の通りです。
①:MOS-FETゲートに電荷をチャージし、ゲートを開く。
②:開いたゲート間の抵抗を測る。ゲートが開いているのだから抵抗値が低いのは当たり前。
この時、ゲートに電気を流し続けなくてもゲートが開いていてくれるのは
MOS-FETのゲートがキャパシタで出来ているお陰。
③:ゲート電荷を放電して、ゲートを閉じる。
ゲートの電荷量はそんなに多くないので、人が触った程度でも簡単に引き抜ける。
ゲートの電荷が引き抜かれるので、ゲートが閉じる。
④:閉じたゲート間の抵抗を測る。ゲートが閉じているのだから抵抗値が高いのは当たり前。
要は、手動でスイッチングをしてやってるだけなんですね(笑
さて、では次にゲート破壊を起こしたFETを調べてみましょう。
まずは、ゲートに電荷をチャージして・・・と・・・・ここで既におかしいですね。

ゲート、ソース間がツーツーに開いています。抵抗がありません。
こんなもん既にキャパシタじゃない訳なのでチャージなんぞ出来ません。
一応ゲートを放電してからドレイン、ソース間の抵抗も測ってみます。

あーら、ゲートが開きっぱなしな様です、抵抗がかなり低いです。
これじゃあMOS-FETとしての役目は果たせません。ご臨終です。
と、言うわけで、めでたく死亡判定を下す事が出来ました。
因みにゲート破壊を起こしたFETを知らずに使うと、核兵器級に周りの素子を破壊しまくります。
上で見た通り、まずゲート、ソース間がショートしているので、
FETをドライブしていたICやらトランジスタやらをまとめて破壊します。
次にゲートが開きっぱなしで、ドレイン、ソース間も常に低抵抗なので、
その前段、後段、両方の素子を一気に破壊します。
ついでに同じ時に電源も過負荷でやられます。
中々これらが一気に起こると爽快ですよ。泣きたくなるほどに(笑
と、言うわけで。
皆さんもMOS製品は使わない時には、導電マットに挿すとか、導電袋に入れるとかして
十二分に対策をしておいて下さい。
ではノシ







